でらぁのーと

日々の経験を通して、考えたこと、感じたこと、学んだこと、オススメのご紹介など。

2度目の流産①:二卵性双生児の妊娠と重かったつわり

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2度目の妊娠をしたのですが、9週で2度目の流産となりました。

2回とも流産手術をしようとしていたものの、どちらもそれより早く自然排出の形です。

 

今回、二卵性双生児の妊娠だったこともあってか、つわり症状もひどく、トータル1ヶ月強の体調不良が続きました。

なかなか報われない気持ちと、体力的にもかなり消耗して疲労が大きいですが、私は吐き出すことによって楽になりそうなので、書いています。

 

不幸自慢をしたいわけでも、かわいそうと思ってほしいわけでもないのですが、フラットに「こんな事実もあるんだ」と知りたい方や、 ご自身やパートナーが今後起こるかもしれないこと、今起こっていることに対して向き合うための情報があればいいなと、ひとりの体験談、調べたこと、判断したことを綴ってみます。

また、ハッピーなことばかりではない妊娠周りのことについて、話すのも聞くのもタブー視されてる雰囲気も、少しでも事実や体験談が広がることで和らげばいいなと思いながら。

 

流産が2回続いていることで、不育症(妊娠しても流産を繰り返すこと)の懸念も出てくるので、検査を始めたいと思っています。

しかし、今回の流産がわかったあと、手術の際に実施しようとしていた不育症検査の一つ、絨毛染色体検査は実施できずに終わりました。

そのため、このあたりも少し書いてみます。

 

※ 正確なことは個人の体調などでも変わってくると思いますので、直接先生等にご確認いただければ幸いです。 

前回、初めて妊娠・流産を経験したときに感じたこと、流産の確率の高さに驚いたことなど、そのときの体験談も書いてますので、ご興味あれば。

 

長くなるので、記事を分けます。

今回は、流産前までのことについてです。

 

 

 

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流産確定の事実より妊娠中とその後の体調がきつかった

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なんで流産のことだけでなく、流産前のことに1記事使おうと思ったのかを考えたんですが。

冷たい感覚に聞こえるかもしれないのですが、今回の私の正直な気持ちが「流産確定の事実より妊娠中とその後の体調がきつかった」なんだと思います。

 

初めての流産の際は、流産自体がかなりショックでした。

つわりもあまり重くなく、順調な経過で、超音波検査で心臓が動いているのを見たあとだったので、「え、赤ちゃんの心臓が、止まった…?」と、すぐに理解もできず。

 

ただ今回、流産については、最初から覚悟していたんだと思います。

前回一度流産を経験しているので、「期待しすぎてはダメだ。いつ何が起こるかわからない」と考えていたこと、1ヶ月かけて1週間分の成長も遂げられず、胎芽も見えずな状態だったこと。

病院に行く前はいつも「今日、今後成長できそうか、もう難しそうかを言い渡されるんだろうか」と思っていました。

そのため、流産と確定したときも「やっぱり難しいか…」と。

 

ただ、流産とわかる前も後も、体調不良はずっと続いていて。

しかもそれが、1日寝ているしかできないくらいのこともしばしばあったので、むしろそのことで、何もできない自分をなかなか受け入れられずに精神を持っていかれたり。

 

ということで、重かったつわりについて、また、その一つの要因かもしれない双子妊娠について知らないことが多かったので、書いてみます。

 

 

 

双子の妊娠について

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実際の超音波写真

なぜか同時に2つの卵子排卵

友人や友人の兄弟に、一卵性の双子も二卵性の双子もいますが、双子の妊娠・出産についてや、二卵性と一卵性の育ち方って考えたことがなかったなと思いました。

 

今回私は、1つ胎嚢が見えた翌週に、もう一つ胎嚢が見えまして。

「(通常は毎月1つ排卵される卵子が)なぜか同時に2つ排卵されており、どちらも受精に成功したのでしょう」とのこと。

二卵性ってそういうことだったのか…!

確かに、そもそも同時に2つ排卵されること自体がよくわからない状態なのに、どちらも受精するって奇跡が重なりすぎて、どおりで二卵性双生児は少ないわけだ…!

 

一時期、不妊治療の排卵誘発剤によって、排卵が2つ行われることが増え、最近は技術の進歩でまた一時期よりは減ってきているようですが、今回は自然妊娠だったので、原因は不明とのこと。

 

産科的な双子の種類

一卵性と二卵性という分け方は産科ではあまり使われず、下記のように絨毛と羊膜の数で呼び名が決まるようです。

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国立成育医療研究センターより

①2絨毛膜2羊膜双胎(DD):絨毛が2つで羊膜が2つ
②1絨毛膜2羊膜双胎(MD):絨毛が1つで羊膜が2つ
③1絨毛膜1羊膜双胎(MM):絨毛が1つで羊膜が1つ

 

※ 絨毛の数=胎盤の数
※ 羊膜の数=胎児が成長する部屋の数

 

元の卵子が1つの場合は、その後別れることもあり、①〜③のどれにでもなりうるのですが、元の卵子が2つだと、①にしかなりません。

※ 私は①だったのですが、①の場合、一卵性か二卵性かを見極めるのは難しいとのことで、後に行った別の病院ではどちらの可能性もありうると言われました。

 

一卵性の場合は、遺伝子が全く同じ双子になりますが、二卵性の場合は違う遺伝子の双子になるので、兄弟が同時に生まれるようなものらしいです。

 

 

多胎児妊娠のリスク

考えたこともなかったですが、双子も含めた多胎児妊娠の場合、リスクも高まるようで。

 

多胎児の出産確率は全出産のうち0.5〜0.7%程度のようですが、多胎児を妊娠しても2人とも問題なく成長することはまれらしく、おそらく多胎児の妊娠率はもっと高いと思われます。

特に、上記双子の種類の、①→②→③となるにつれて双子間で共有している部分が多いため、一方にしか栄養が行かないなどのリスクが高まり、二人共の成長は難しくなるとのこと(一方だけが成長する場合、もう一方が流産として排出があるわけでもなく、突然1人消えてしまう現象もあるらしいです)。

 

多胎児の妊娠は、つわりもひどくなりがち、妊娠中期〜後期にはもちろん体重増加も大きくなります(倍もはならないようですが)。

また、ほとんどの場合は早産となり、出産時にもリスクが多いため、ほぼ帝王切開で確定。

出産ができる病院も限られてきます。

ドラマ「コウノドリ」でもできた、NICU(新生児集中治療室)などの施設が整った総合病院を探しました。

 

双子の友人を見ていて、「双子いいな〜楽しそうだな〜」と思っていたのですが、お母様はほんとに苦労した妊娠・出産・育児期を過ごされたんだろうなと勝手に想像してしまいました。

 

 

 

今回の重かったつわり症状について

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私の体の変化

前回と比べて、圧倒的につわり症状が重く、種類も前回とはかなり違いました。

前回よりは生活も整っている状態だと思っているので、「これが双子の影響なのか…?!」と感じています。

 

前回はお腹や胸が張るなどはあったものの、ずっと続いていて生活に影響が出るのは食べづわりのみで、食べていればかなりマシになり、ガムさえ噛んでいればなんとかなっていました。

今回は眠気、寒気、貧血、ダルさ、腹痛、腰痛、空腹で気持ち悪いけど、食べても気持ち悪いという状態。

いやー…ホントにきつかった…。

 

貧血

常に立ちくらみがあり、立ち上がって数歩歩くと何か捕まらないと立っていられない状態が続きました。

また、単純に動けなくなっているための運動不足もあると思うものの、5分も歩くと疲れが。

鉄分サプリは摂っていましたが、それでもあまり変わらずでした。

 

寒気

あまり記事などで見ることがなかったので、珍しい症状かもしれないのですが、5月6月なのに、冬と同じような格好で、ヒートテックを着て、もこもこのパーカーを着ていることが多かったです。

実際、基礎体温は高温期が続いて微熱状態になるため、火照を感じる人は多く、もしかしたら、私はその派生として寒気が起こっていたのかもしれないです。

ちなみに、基礎体温は毎朝37度前後でした。

(12週以降のどこかで、つわりがおさまって、体温も下がってくるみたいですね。)

 

吐き気

吐きかけたことは何度かあったものの、実際に吐くことはなかったのですが…。

吐いて楽になりたい…という状態が続きました(吐いてしまう方も、おそらく吐いてもまだ気持ち悪いと思うのですが…)。

常に吐き気というのはキツイですね…。

 

眠気

もともと休日でも平日と同様に朝は起きたいタイプなのですが、睡眠時間が平均2時間伸び、寝るときは10時間くらい寝てました。

昼寝もしたうえで。

ご飯前の時間に眠くなりやすかったなと思っています。

 

食べづわり

空腹時は気持ち悪さが増すのですが、前回役に立ったガムを噛むとむしろ気持ち悪くなり、好きだった蒸し野菜やきのこ類が気持ち悪くて食べられなくなり、味の濃いものや炭水化物等なら食べられる日も多かったです。

カレーやパッタイを何度も食べた週は、一気に2キロ太って焦りました(全然体重変化はないはずの時期なのに)。

食べたいと思っていても、いざ食べようとすると直前でほしくなくなることもありました。

 

そんな状態だったので、食べられる健康なものを探していたのですが、なかなかこれと言ったものが見つからず。

なんとかほぼ毎日のスムージーは飲み続けられており、酸味がよいという記事を見て、キュウイを追加するとより飲みやすくなりました。

他、唯一いつでも食べられたのは、「玄米+ふりかけ+梅干し」。

これは特に空腹で気持ち悪じときの対策には最強でした。

 

つわりについて思っていたこと

つい半年前には、42.195キロ走ったはずなのにな…と過去の自分と比べてしまったり。

今勉強しているIINでの学びで、自分の健康な状態や自分に合う食事を探求してきているから余計に、それが一気にわからなくなったりトライすらできない自分が悲しくなったり。

こんなに一気にいろんなことができなくなる経験ってなかなかないと思うので、この自分を受け入れるのが大変ですね…。

 

しかも、妊娠・出産・育児周りの本って、「出産が大変!」「育児が大変!」というのはよく見ますが、「つわりが大変!」というのは、見たとしてもそのごく一部として書かれていて。

私自身も、以前は大変さを理解していなかったし、今回は「自分がこんなに大変だと思っているけど、みんな大した苦労もなく乗り越えていることなの?!」と、焦ったり。

たまに「つわりのためにもう妊娠したくない…」と書いているブログを見ては、「私だけが弱いわけではないはず…」と、少し安心していました。

私の友人でも、出産よりもつわりがきつかったという方もおり、人生でもっともキツイ体験がつわりになることもあるほど、キツイ人にとっては本当に大変な体験なんだと思います。

 

普段の私は運動で体をすっきりさせていたので、最初は妊娠初期でもできるヨガを見つけて、動いている方が楽になるのではと思ってやっていたのですが、ひどくなるともちろん運動どころではなかったです。

 

 

そもそもつわりってなんだ?!

ここまで苦しめられると、原因を探りたくなるのですが、これ、あまり解明されていないと言われています。

 

ホルモンの急激な変化で、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が脳の嘔吐中枢を刺激する。

が、なぜそうなるのかの原因が解明されていないため、妊婦さんの約80%がつわりを経験するにも関わらず、明確な対策がない。

進化論的には、「母体が安静にしている方が流産の可能性を下げ、子供が健康に育ちやすいため、母体に負担をかけるのである」という考えもあるようです。

実際につわりが重い方が流産率は下がるのだとか(私が言っても説得力はない&明確なデータまでたどり着けてないのですが)。

 

とはいえ、下記の本には詳しく紹介されていることもあるようで。

本当に気持ち悪くなると、本すら読めずなこともあり、私はまだ読めていないのですが、元気なときに読んでおきたいなと思っています。 

 ※はままりさんのnote、有料ではありますが、妊婦さんにとっての有益な情報が詰まってると思います!

 

つわりを経験される方は、おそらく本や体験談を見ながら、「こういう食物が合う人が多いようだ」という情報を集めて、自分に合うかどうかをトライする人が多いんだろうなと思っています。

大変な中で、トライを続けるのもなかなか苦しいと思うのですが、少しでも可能性のありそうな食物を紹介してくれているのは助かりました。 

 

 

 

相方への理解を求む

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体調の辛さを人に伝えるって、助けを求めるうえで大事なことだなと思っています。

体に変化が出ている私は「妊娠」を強く意識しますが、何の変化もないし、実際に妊娠もつわりも体験することもできない相方が状況を理解しようとするのは難しい。

今回の重かったつわりを経て、やったことを書いてみます。

 

  • そもそものつわり知識の前提と、他の方の意見として重めの場合の状況を伝えるため、ひどいつわりの気持ち悪さを男性にわかる表現で表してくれている記事を相方へシェア 

ずっと二日酔いみたいな状況で、ビールと焼酎とワインをちゃんぽんで飲んだ翌日の感覚が、アルコールを飲めないのに襲ってくる

 

重度の二日酔いで1日に2回くらいは吐き、しかも二日酔いのせいで頭も痛く、熱っぽく体がだるい、もう寝てるしかないみたいな状態が3ヶ月"毎日"続く

 

  • 毎日自分の体の状態をシェア
  • 今の状態でできることできないこと、お願いしたいことを説明

 

ただ、わかってもらうって難しいなと今も思っているので、もし、「こうしたらうまく伝わったよ!」等あればぜひ教えていただけると嬉しいです。

 

流産になったあとの判断について、下記に続きます。

dera-note.hatenablog.com