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2度目の流産②:自然排出or流産手術?絨毛染色体検査を受けるなら

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2回目の流産について、下記記事の続きです。

私が今回、流産かもしれないと思っていたとき、また、明確にわかってから、知りたかった情報をまとめました。

dera-note.hatenablog.com

 

今回いろいろと調べながら先生に確認していたのですが、私がほしいと思った情報がまとまっているページがなかなか見つからなかったので、調べたこと、経験したことベースで書いてみます。

 

 

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流産ってどうやって確定するの?

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胎嚢、胎児の成長が遅そうだと感じている方は特に、今後どうなるのか心配になると思います。私もそうでした。

前回の流産の際は、「動いていた心臓が止まった」という非常にわかりやすい流産の確定だったのですが(念の為、見えていないだけのことがないか数日後に再確認しましたが)、今回はずっと成長が遅いという状態。

体験談を漁ったところ、成長が遅くても、ある週に突然成長して通常の大きさに落ち着いた方もいたものの、多くの方が成長が遅いまま流産になってしまっており。

そのため、私も流産の可能性が高いのだろうと、毎回病院に行く度に覚悟していました。

が、病院では毎回「もう少し様子を見てみましょう」と言われるので、いつどう判断されるんだろうと思っていたんです。

 

そこで調べてみたところ、多くは、

胎嚢確認後2週間たっても心拍が確認できない場合

だと、流産と判断するようです。

すなわち、ゆっくりと成長していたとしても、心拍が見えなければ、流産との判断です。

(最終的には、流産の場合どこかで成長は止まるものらしいのですが。)


今回の私の場合、そもそもの胎嚢確認も遅く(子宮外妊娠も少し疑われた)、最初の胎嚢が見えた翌週にもう一つ胎嚢が見えため、最初に病院に行ってから1ヶ月以上不安な状態が続いた珍しいケースでもあったんだろうと思います。

 

ただ、後に書きますが、2回目以上連続の流産になりそうで、不育症の検査を始めようかなと思っている方は、早めに先生に相談しておいた方が良さそうというのが、今回の私の学びでもあります。

非常に難しい状態だと思うのですが…。

 

 

 

自然排出を待つか?流産手術を受けるか?

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そもそも、前回は自分が流産になるまで、「え、手術…?!」という知識レベルで、正直なところあまり情報を集めきれないまま、勧められるままにあれよあれよと進んでしまったのですが。

 

急に排出されて流産が発覚したという場合ではなく、超音波検査で診断されて流産と発覚する、「稽留流産」(妊娠成分が体内に留まっている状態)の場合、選択肢があります。

病院によって、自然排出流産手術(掻爬手術、真空吸引手術等)のどちらを勧めるか異なるようですが、選択肢の形で示してくれることはまれな印象なので、選択肢があるということをまず知っておけるとよいかと思います。

見たところ、手術を勧める病院が多いようで、私もそうでした。

 

私がわかっている範囲でそれぞれのメリット、デメリットをまとめると…

 

流産手術のメリット
  • ひどい腹痛と大量出血がなくて済む(「ひどい」「大量」の程度は私の場合で次の記事で述べます)
  • 事前に予定を立てられる
  • 絨毛染色体検査を受けられる可能性が高まる(後にご説明します)

 

流産手術のデメリット
  • 多くは日帰り入院で、少なくとも丸一日予定を空ける必要がある(様子を見て、入院が長引くこともある)
  • 入院前検査、説明でもさらに通院回数や時間が増える
  • 通院・手術は多くが平日のみ
  • 合併症のリスク(不妊の原因になることも)がある(※ 下記写真参照)
  • 次の妊活スタートまで生理を2、3回見送るよう言われることが多い

 

自然排出のメリット
  • 手術になった場合の説明・検査・手術の時間はかからない(何もなければ、流産直後と経過観察の2回の診察くらいのはず)
  • 次の生理が来たら、妊活をスタートできることが多い

 

自然排出のデメリット
  • ひどい腹痛と大量出血がある
  • いつ上記がくるかタイミングが読めない(仕事中、夜間や土日の救急対応になることも)
  • 緊急入院や手術の可能性もある
  • なかなか自然排出されない場合、感染症のリスク等がでてくる


手術の予定にしていても、それより早くに自然排出になったり、自然排出しても、全てが排出されなかった場合は結局手術になることもあります。

そのため、どちらかを自分で選んだとしても、どちらも経験することになる場合も。

 

流産手術は、掻爬法と吸引法など種類があり、日本では、掻爬法がほとんどのようです。

中絶手術と同じらしいのですが、通常の出産と同じように、子宮の入り口をラミナリア桿、ラミセル等で広げるという前処置があり、掻爬法の場合は、子宮内から掻き出す形になります。

私が行った病院は、手術の場合は掻爬法のみでしたが、海外では合併症のリスクが低いために吸引法の方がメジャーになっている国もあるようです。

なんか、中絶手術と言われると、保健体育の授業の影響か、リスクが高く想像されてしまうのは私だけでしょうか…。

しかも、掻き出すっていう響きが傷つけそうで怖いな…。

 

  

流産手術のリスク

実際、掻爬手術の場合の合併症のリスクが何%なのかは調べきれず、先生に聞いてもかなりぼやかして「50%とかほどは高くない」としか答えてもらえなかったのですが…。

体験談や、手術を勧める先生が多いことから、割と低いものだろうとは感じてはいます。

が、手術のときに説明された下記の文章、子供がほしいと思っているのに「不妊症をきたす可能性があります」とか言われたら、みんな不安になりますよね?!(事前にしっかり説明してくれている点はありがたいのですが…)

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病院で説明を受けた資料

 

一つ一つ確認したところ、不妊も含めて全て、実際に起こってしまったとしても後から治療できるものらしいです。ただ、上記情報を踏まえると、私個人としては、いつ大量出血が起きても大丈夫で、腹痛に耐えられれば自然排出がデメリットが少ない、と感じました。

 

しかし、「私は流産が2回目なので、不育症の検査を始めたい。不育症検査の一つである絨毛染色体検査を受けるなら手術」という流れで、手術を選択しました。

 

 

 

不育症と絨毛染色体検査

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不育症とは?

前回の妊娠→流産を経て、私は初めて「不育症」という言葉を知ったのですが、流産を2回(反復流産)または、3回(習慣流産)以上繰り返す、または、死産を経験すること等をまとめて「不育症」と言われています。

 

妊娠のうち、流産になる可能性は10〜15%と言われていますが、年齢が上がるほど確率は高まり、40歳で妊娠した場合には流産率は40~50%、45歳くらいでは90%以上になります。

そのうち、多くは染色体異常が原因と言われており、その場合、受精した瞬間にその受精卵の未来は決まってしまっているため、母親がその後にどんな努力をしようと流産になってしまうらしいのです。

ただし、染色体異常も原因の「多く」と言われているように、他の原因が発覚することもあり、明確な原因がある場合には、その対処をしないと、妊娠しても流産を繰り返すことになってしまいます。

つわりが重い方は、流産の時期によっては、重いつわりも何度も経験することにもなりえます。

 

絨毛染色体検査は、流産の原因が染色体異常だったのかを知るもの

実際に、流産の原因が染色体異常だったのかどうかを調べられるのは、流産のときに排出された妊娠成分を検査する、絨毛染色体検査ができた場合になります。

病院は、2回以上流産が続く場合に検査の案内することが推奨されているようですが、病院によっては案内がないこともあるようで、まずはこの流産のタイミングでできる検査があるという事実を知っておいていただきたいです。

 

そこで検査をした人のうち、実際に染色体異常という結果が出るのは6割程度(LabCorpのデータ杉山産婦人科ページからの厚生労働省のデータ参照)。

染色体異常のうち、夫婦の染色体検査をすることで、どちらかに原因があることもまれにありますが、ほとんどは、偶発的なもので原因不明となります。

 

また、残りの4割は検査を重ねることで、原因が明確になったり治療ができるものもありますが、原因が不明なこともあります。

原因がわかっても経過観察しかできないものもあります。

ただ、明確な原因が偶発的染色体異常しかないとわかれば、ずっと流産を繰り返す確率は低いだろうと言えます。

とはいえ、原因がわかって治療しても、わからなくて経過観察をするとしても、最終的に妊娠する確率はほとんど変わらないのだとか。

 

なかなかすっきりしなんだな…なんやねん…というのが、現状感じている私の感想ですが、とはいえ、一番確率の高い、染色体異常が原因だったのかどうかを知ることは、次にできることを探す足がかりとなる大事なことです。

 

絨毛染色体は希望しても実施できない場合がある

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絨毛染色体検査は費用も安くなく(私が行った病院では10万。不育症ブロガーのASCAさんのブログでは、2〜8万程度とのこと)、東京都の助成金も現状5万までのようですが、私は実施する予定でいました。

 

が、実施できず。

 

理由は、手術予定日よりも前に自然排出となり、かつ、出てきた妊娠成分が新鮮な状態でないためとのこと。

排出されてすぐであればよいわけでもなく、体内で亡くなってからしばらく時間がたっていることでも難しくなるみたいです。

そのため、病院で検査ができる確率を聞いてみたところ、手術でも50%、自然排出だと10%くらい。

さらに、検査をしても結果が明確に出ないこともある、とのこと。

自然排出で検査可能なのは、排出後、翌日には病院へ排出物を持っていけた場合のうち、さらに状態がよい場合のみとなります。

金額高いのに、検査結果すらわからない可能性が高いのか…。

 

50%がどのくらい正しいのか調べきれていませんが、上記から、検査を希望の場合は、自然排出ではなく、手術がよいのではと思っています。

 

また、流産確定後に手術ができる大きな病院に移る方も多いと思うのですが、絨毛染色体検査をする場合は自然排出よりも先に流産手術をする必要があるため、なるべく早めにご予約されるか、または、直近の予約が埋まっている場合は、早めに予約ができる他の病院を探すということも検討できるかもしれません。

※ 流産手術ができる病院が全て絨毛染色体検査を実施できるわけではないので、病院を選ぶ際に考慮しておく必要があります(東京都の検査できる病院一覧はこちら)。

 

そして、ここは私が考えていることなので先生にご確認いただきたいのですが、流産確定のタイミングを先生と相談するという方法もあるかもしれない、と思っています。

流産確定を認めるのに苦労している方がいらっしゃったり、多くの方が手術を経験している中、私は2回とも明確に成長が止まったあとで手術の手続きを進めて、手術の前に自然排出となっています。

クリニックでも「もう一週様子を見ましょうか?」と聞いてくださることもあったので、「まだ成長するはずだ」と信じすぎて流産確定までを粘ってしまうと、手術までの日程が長くなり、自然排出になったり、新鮮でなくなるなどして、検査ができなくなる可能性が高まるのではと思っています。

とはいえ、自然排出の日はなかなか読めないのと、まだ成長すると信じたいからこそ、いつ手術を進めるかは非常に難しい判断なのですが…。

 

 

まとめ

上記より、私個人の意見をまとめると、

絨毛染色体検査を受けないなら自然排出。

受けるなら手術。

検査をしたい場合は、早めに手術を手配できるとよい

 と思っています。

 

ただ、それぞれ事情もあると思いますし、私がまだ足りていない知識もあると思いますので、ぜひ病院で聞いてみるための情報としてお使いいただければ大変幸いです。

 

 

私が2回経験した自然排出については下記に続きます。

dera-note.hatenablog.com