妊娠中に不安があるとき、「同じような状態だった人はその後どうなったんだろう」と気になっていました。
うまくいくのかどうか。
うまくいかないとしたら、この先いつ何が起こるのか。
「私もかなり具体的な体験談を参考にさせていただいたな」と思ったので、自分についても書いておこうと思います。
(前回の流産の際に書いた記事も、「9週目 流産」での検索流入が続いているのですが、その方々が求める記事にはなってなさそうで、少し申し訳なくもなりました、ごめんなさい。)
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今回の流産までの概要と前提
概要
下記、私の経過概要です。
- つわり開始→妊娠検査薬陽性確認
- クリニックへ行くも胎嚢が見えるのに時間がかかる
- 双子妊娠発覚→重いつわりと成長が遅い不安
- 胎芽すら見えず、流産確定(稽留流産)
- 総合病院へ転院し、手術予約
- 大量出血と激しい腹痛からの一部自然排出→不完全流産
- 子宮収縮剤服用で排出促進により完全流産
- 胎嚢提出も絨毛染色体検査は不可
(絨毛染色体検査は不育症検査のひとつ。「不育症」や「絨毛染色体検査」を知りたい方はコチラの記事をどうぞ)
週数の計算
前回は、5週目に初めて病院に行ったときに、出産予定日を聞き、10週目に自然排出となったのですが、今回はほぼ同時期の9週目流産にも関わらず、出産予定日すら聞くこともできず。
というのも、ずっと成長がかなり遅かったため、大きさから、出産予定日を算出することができませんでした。
また、私は生理周期も幅があるため、前回生理日からの計算も怪しく、○週○日というのがはっきりわからないのですが、基礎体温からの推定日数で下記に具体的な経過を記載します。
妊娠→流産の詳細な経過
遅かった初期の成長(4w〜7w)
- 4w5d:診察:胎嚢見えず
3wあたりから体の変化を感じていて妊娠だろうと思っていたところ、妊娠検査薬で陽性。
生理周期的に5週目後半かと思って診察に行くも胎嚢確認できず。
「子宮内膜は厚くなっており、妊娠検査薬で陽性でなら妊娠はしている。生理不順でもあるので、まだおそらく4wだろう」とのこと。
ただし、このまま胎嚢が見えなければ異所性妊娠の可能性もあるとのこと。
- 5w4d:診察:胎嚢見えず
まだ胎嚢が見えず。胎嚢かもしれないものは見えるが、複数見えるし、大きさ的にこのくらいの黒い影は通常でも見えることがあり、まだ確定できないとのこと。
異所性妊娠の場合、卵管破裂等で放っておくと母体死亡の恐れがあるので、手術になるのだろうかと不安になり始める。
次回診察日程を少し詰める。
- 6w1d:診察:胎嚢確認
胎嚢確認。8.2mm。しかし、胎芽は見えず。
おそらく5週目でしょうとのこと。
基礎体温ベースの日数から考えられる胎嚢の大きさ(14〜30mm)と比べると小さそう。
前回流産の可能性が高いことは理解したので期待しすぎないようにする。
ただ、最初の成長が遅くても、次回検診で急に大きくなって、その後問題なく出産した人もした人もいるようなので、それを信じるしかない。
異所性妊娠ではないとわかった点は少し安心。
- 7w2d:診察:2つ目の胎嚢確認
胎嚢をもう一つ確認。二卵性双生児と言われる。
胎嚢サイズは10.1mmと10.2mm。
前回見えなかった方の胎嚢は急激な成長だが、見えていた方は2mmしか成長していない。
調べていた通常の胎嚢サイズは23〜42mm。間が広がってきている。
「双子だと成長が遅いことはあるのか?」と思い確認したが、そんなことはないらしい。
流産の可能性も少し高まっているが、育つ可能性もあるのでまだわからないとのこと。
両方育つのはまれだが、1つでも育てばよいね、と。
1つは2mmくらいの胎芽が見えているかもしれないが、まだ断定できず。
流産か?(7w〜9w)
- 7w6d :つわりが減少?
ひどかったつわりがましになってきている気がする。
しかし、まだ気持ち悪いし眠いしいろんな症状は続く。
- 8w2d:診察:流産の兆候確認
胎嚢サイズ13.0mmと14.5mm。
成長はしているが、問題が3つ。
①やはり成長が遅い(通常25〜45mm)
②卵黄嚢の肥大化
③子宮内に血液の塊を確認。
②と③も流産の兆候らしい。かなり厳しい状態とのこと。
②は私が見ても何か異常であることは超音波検診の画面をパッと見て分かった。
胎芽が見えているかもしれない方の卵黄嚢が肥大化している。
ただ、胎芽も結局まだはっきりせず。
もう一方は全く胎芽らしきものは見えず。
③について「出血はないか?」と聞かれたが、つわりはひどいが、出血は6w0dに織物に混じるくらいの少量出血があったのみ。
双子なので、流産になれば腹痛と出血がひどくなる可能性が高く、出産するとしても早めに大きい病院に行った方がよいのでと、紹介状をもらう。
- 8w3d:診察:大学病院へ転院
大学病院へ。
診断結果はクリニックと変わらず、ほぼほぼ流産確定とのことで、流産前提で流産手術の案内をされた。
けれど、前日のクリニックでの説明ではまだ成長する可能性がありそうだと感じて伝えたところ、2つ目の胎嚢確認からまだ1週間しかたっていないので、念の為もう一週間待つことにして、1週後の診察を予約。
不育症検査についても少し説明を受ける。
流産手術のタイミングで、絨毛染色体検査が可能とのこと。
また、大量の出血等何かあれば夜中でも救急に連絡するようにと言われる。
- 9w0d:基礎体温低下
妊娠後、初めて36.7度を切った。
つわりもかなり落ち着いてきているので、これはもう流産で間違いないだろうと、自分の中で覚悟を決めた。というか、少し吹っ切れた。
ただし、まだ鈍いつわりなのか流産の兆候なのかは続く。
出血開始(9w)
- 9w1〜2d:出血
出血量と血の種類は生理2日目と同じくらい。
腹痛と腰痛はあるが、生理2日目ほどひどくはなく、どちらも前回と比べると圧倒的にまし。
ドロっとした血の塊が出てきたのを見て初めて、私は排出物に気づけるだろうかと不安になる。
今回は双子とはいえ成長も遅く、10mm程度の胎嚢しかなく、普段の生理の血の塊の方が大きいだろう。
前回の排出は10週目でかなり近いけれど、胎嚢サイズは40〜50mmあったのでわかったが、今回は見逃す可能性が高いのではないか。検査すらできずに終わるのか、と。
なんとかせめて検査はしたいという思いで、生理カップの中を観察し、見慣れないものがあったので、念の為確保。
クリニックでは双子だから出血が多いだろうと言われたものの、成長の遅さを考えると前回より出血が少ない可能性もあるだろうと、救急に連絡。
しかし、出血量等から、予定どおり翌日の診察予約でOKとのこと。
- 9w2d:診察→大量出血
診察では1週間前と大きさ変らず、成長ストップを確認。
前日に見た見慣れないものを持って行ったが、胎嚢は2つとも残っていた。
生理痛に似た痛みは生理2日目並にひどくなってくる。
最短で手術ができる6日後をに手術日を確定。手術の日は日帰り入院の予定なので、入院の説明と入院前検査を受けて終了。
しかし、帰ってから、22時頃大量出血。
生理カップからは漏れ、念の為つけていたナプキンでなんとか保っている。
ドロっとした血液が出る瞬間が自分でも感じられた。救急に連絡するも明日病院へとのこと。
24時頃、強い腹痛で45分ほどうずくまる。
再度病院に連絡し、薬服用許可をもらって薬を服用。
一旦寝るが、4時半ころに目が覚めると、ベットにまで出血。
- 9w3d:診察:不完全流産
前日の出血で、大きな血の塊が出ていたので、この中にあるだろうかと、排出物を持っていくも、血液のみとのこと。
ただ、超音波検査では子宮には胎嚢が見当たらず。
代わりに、膣まで出かかって見えているとのこと。
出せるかもしれないと、引っ張られて腹痛を感じたものの、結局無理との判断。
見えている状態から、古くなってしまっているので、検査は難しそうと言われる。
出てしまえば手術はしなくて済むからと、排出促進のための子宮収縮剤2.5日分受け取り。
手術予定日前の2日後に、再診察。
- 9w4d:自然(?)排出
前日から子宮収縮剤を飲み始めたら、飲むたびに、また、ご飯を食べるたびに、お腹がぎゅるぎゅるして腹痛がひどくなる。
引き続き、子宮収縮剤に苦しむが、出血は減少。
夜、生理カップを確認すると、4cmくらいの排出物を確認し、これは妊娠成分だと確信。
保管して翌日の診察に備える。
- 9w5d:完全排出を確認
鮮血はほぼ止まった。前日に排出されたのは妊娠成分で間違いないが、古いため検査不可と言われる。
確認したのは胎嚢1つ分だが、もう1つはどこに行ったのか不明。
診察時、子宮にも膣にも妊娠成分は残ってないとのことだが、子宮を戻すために残りの子宮収縮剤は飲むようにとのこと。
また子宮内に血液も残っているので1週間ほど痛みや出血は続くだろうが、そこで止まれば、あと2〜3週間後に1度経過確認をして、問題なければ終わりとのことで、2日後の予定だった手術はキャンセルに。
一連のできごとを通しての私の気持ちの変化
正直、今回かなり疲れました。
重いつわり→流産確定→ひどい腹痛&大量出血→子宮収縮剤で腹痛継続…。
重いつわりで疲れ&気分が滅入り、流産確定で凹み、ひどい腹痛に耐え。
なんとか手術はなしで済んだものの、自然排出のあともまだ腹痛が続く。
1ヶ月以上、体調不良が続いている状態で、常に複数の症状があり、健康な自分を忘れてしまっていました。
妊娠が続くと思っているときの重いつわり症状だけであれば、子供の成長のためと思えば頑張れます。
けれど、流産確定後もつわりは続きます(これは人によるようですが)。
妊娠を継続できないことに対して、一通り自分の気持ちに向き合ったあとは、続いている体調不良に、「あー。何のために耐えているんだろう、私は」と虚しくなり。
「手術かー。入院かー。嫌だなー」と思いながら手術の手続き。
次の妊娠に少しでも繋がるようにと、絨毛染色体検査を実施したくて、出血継続時は生理カップを洗うたびに、「出てないかな?どれだろう…」と見逃さないよう必死で、気疲れ。
さらに、前回終わりのタイミングとなった大量出血と激しい腹痛のあとにも、子宮収縮剤による腹痛が続くことで、「もう!!早く終わってくれ!!くそぅ。コノヤロウ!!しかもこれで排出されなかったら手術もまだあるのか!!!!」とイライラ。
そして、やっと病院に妊娠成分を提出できたときには、絨毛染色体検査すらできないとのことで、なんか、踏んだり蹴ったりだな、と。
ただ、排出物を確認できてからは、これで大変だった日々が1週間以内に終わるという兆しがわかり、開放された気分になりました。
今後:不育症の検査をしてから妊活再開の予定
流産の確率が10〜20%もあることを思うと、仮に独立事象だとしても2回起こる確率は1〜4%。
確率だけでいうと、「10人中2人が人狼の人狼ゲームで、2回連続人狼になるくらい、まぁ起こりうるよな」とは思います。
しかし、検査ができてないので、現状、明確な原因があるのか、確率で起こってしまう避けられない染色体異常なのか、わかりません。
今回の経験を繰り返すのは、心はもちろん、体もキツイ。
そのため、原因があるのに何もせずに、今回の経験を繰り返し、時間も体力も消耗する状態になるのは避けたく、不育症の検査をしてから、妊活を開始しようと思っています。
気にしすぎることなく、事実を探っていきたいな、と。
ちなみに、今年の頭に、本格的に妊活を開始しようと思ってから、ブライダルチェックを一通り受けようとしていたのですが、コロナもあって、いくつか検査したのみで中断していたところで今回の件で。
その際に受けたAMH検査の結果が、1.73ng/mL と40代並の卵子しか残っていないらしく、時間に余裕がなさそうなので、より時間を無駄にしたくないなと思っています。
※ AMHは、卵子の質ではなく残りの量がわかる検査で、私より低い方でも、その後に妊娠・出産している方は見かけるので、残りトライできる期間の目安なんだと理解しています。
※ 今回の、双子妊娠で2つ同時に排卵していたかもしれないことが、卵子の残数に影響してるのか?とも思ったのですが、実際のところは不明です。
今回実施できなかった絨毛染色体検査は、流産のタイミングでしか実施できず、その他の検査は子宮やホルモン、体調などが戻ってからです。つまり、1,2ヶ月空けての検査になり、現在は検査待ちです。
検査をしなかったとしても、1ヶ月後くらいに生理が戻ってきて、1、2回の生理を見送ってからの妊活が推奨されるので、早期流産で自然排出だったとしても、最低3、4ヶ月は時が過ぎます。妊活って、あっという間に何ヶ月も時が過ぎるなと感じています。
正直この先どうなるかはわからないし、万一、ずっと子供ができない場合も、子供はほしいので、養子縁組も考えたいと思っています。
が、まずは目の前のできることを取り組んでいきます。
終わりに
2度目の流産シリーズは、これで終わりです。
具体的な体験談よりも、まとまった情報がほしい方は、シリーズの①〜③の下記をどうぞ。
現状、書くことで自分の頭の中を整理したいと思って書いていますが、いつまで書いていられるんだろうなと思いながら。
不妊症の情報はかなり増えてきていますが、不育症の情報はまだまだ少ないなと感じているので、お役に立ちそうなことがあれば、また、書きたい気分になったら、書こうと思います。