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初フルマラソン、ホノルルマラソンを終えての感想&おすすめグッズ

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2019年12月8日、ハワイのホノルルマラソンで、初めてのフルマラソンを走りました。

 
私の身体は数キロしか走れないんだと思っていたのをなんとかできないかと走り出し、距離や時間を少しずつ伸ばし始めたのが3年前。
 
初めて出たハーフマラソンのレースでは、12キロ地点で歩き、その後走って歩いての繰り返しで悔しい経験をした後、初めてハーフを走りきったのが2年前。
 
ホノルルマラソンを初フルマラソンのターゲットにしようと申し込んだのが半年ちょっと前の2019年4月。
 
このホノルルマラソンで、私個人は、目標を4段階置いていたのですが、なんとか4つ全て達成できました。
 
①ゴール地点に立つこと →ゴールした!
②歩かずゴールすること → なんとか、ギリギリ、踏ん張った。。!
③6時間を切ること
④5時間を切ること →4時間49分1秒でした!
 
私としては今年はそこそこ走っていて(とは言っても月75〜140キロ超くらいですが)、かつ、今までのハーフとは違って、8月くらいからはトレーニングを意識して走り方を変えていたのもあり、30キロまでは気持ちよく走れ、ハーフ通過地点では、ハーフマラソンの事自己ベストを1分更新することもできました。
 
が、最後まで一定ペースでゴールできるんじゃないかという期待には反して、30キロ過ぎてから、体がだんだん動かなくなり、35キロ過ぎではゴールが果てしなく感じ、38キロ辺りの上り坂では歩くのとスピードはほぼ変わらないけどなんとか走っている、という状態になりました。
 
私より速い人も、同じくらいの人も、かなり歩いていたので、②と④の難易度は②の方が難しいのかもしれない(走りながら、足が攣っちゃったんだな、と思う方も何人も見ました)。
 
こんな、初めてのフルマラソンを終えた私の、感想、やってよかったこと、反省、おすすめのものをご紹介。
これから走ろうという方も周りにいらっしゃったので、何か参考になればと思います。
 
 

感想

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ハーフマラソンとは違う

フルを走ってみて。
ハーフとは全然違う。
5キロ超えてからハーフの距離までは、少しずつ距離を伸ばして練習すれば特に大きな違いはないと思っているのですが、フルマラソンは全く違うものになるなと感じました。
 
練習で、脱水、低血糖症、貧血を経験したのも、フルマラソンの練習を始めてから。
 
何がそんなに違うのかというと、そもそも人の身体がエネルギーを蓄えられるのはハーフマラソン分程度であるため、補給が必要になるということ。
 
もちろん速さによりますが、私のような一般ぴーぽーのスピード(6:30くらい)だと、補給食が必須。
そうなると、ハーフまでは手ぶらで走れていたのが、フルマラソンになると、補給食を持って走る必要が出てきます。
10キロに1回か、1時間に1回くらいが目安になるため、自分に合わせた個数を保持しながら走る。
 
他に、塩分も足りなくなるため、塩飴を食べたり、痙攣になりやすい場合はマグネシウムを補給したり、後半集中力が切れてくる場合はカフェインを摂取したり。
 
また、人によっては、トイレに行くタイミングについても考えないといけません。
 
実際、エネルギーはどんどん失われるのを感じたし、エネルギー補給食にはかなり助けられました。
  
しかし、エネルギーは補給しても、30キロ以降、だんだん失速してしまい、、
30キロまででは経験したことのない下記のようなことが起こりました。
 
・太ももの前側の筋肉が徐々に傷んでくる
・足を上げたいのに上がらない(前に踏み出すので精一杯)
・1キロが異様に長く感じる
・少しでも下を向くとくらっとする
 
→この辺は、反省に続く。
 
 

練習に時間がかかる(現実的な話)

初心者は、ハーフマラソンは練習で12〜13キロ程度、フルマラソンは30キロ走っておけば完走はできるだろうとよく言われています。
 
10キロちょっとのランニング練習であれば、ゆっくりでも1時間半もあれば終わりますが、30キロとなると、3時間半〜4時間かかります。
 
本番の2,3ヶ月前は毎週末土曜10キロ、日曜15〜30キロを走るというメニューにしていたので、日曜日はハーフを走ると私のペースだと走るだけで2.5時間、移動や準備を含めると3.5時間。
その後のストレッチやセルフマッサージの時間を入れると4.5時間。
半日だけでは足りなくなるので、時間の使い方として、「走ることに費やすのだ」と決める必要がありました。
 
筋肉は1週間走らないと半分になると言われているし、初心者がフルマラソンを走るなら週3の練習がおすすめされている中、私は週末しか走るのは難しいなと思っていたので、週末にとにかくがっつり時間を取ることに決めて練習しました。
 
 

やっぱり苦しい。けど、また走りたくなる中毒性

これは、ハーフではなくフルだから、という話ではないのですが。
 
私は、決して走るのが好きなわけではないです。
長距離が走れないのが悔しくて、フルマラソンを人生で1回くらい走ってみたくて、ここ数年走っていました。
 
小学生の頃に陸上で腰を痛めてから、長距離は私には無理なスポーツだと思っていたし、実際3年前まで、3キロも走れば膝も腰も痛くなってました。 
けれど、筋トレやストレッチ、フォームの試行錯誤でかなり防ぐことは可能なんだなと気づいてきて、レースに出ると何かしら悔しさが残ることも多く、もう少し走り続けてみようと続けてきた感じです。
 
また、一人で走るときは、余白を持つ良さもあります。
 
別に無になれるわけではないし、走ることについてばかり考えてしまうこともあるけど、集中してがっと考えが捗ることもあるし、瞑想のように次々いろんな考えが現れては消えていくこともあります。
いずれにしても、頭がなんかすっきりするには違いないです。 
 
けど、一人でやり続けるには、家を出るまで腰が重いのですが、走り出すと、気持ち良い。腰の重さは、ランニング仲間がいることでかなり支えられました。
 
今回も、ホノルルマラソン終わったら次何をしようかなと考えていたけど、走ってみたら、次はサブ4.5を目指したい、もっと気持ちよく走りきりたい、とかちょっとずつ欲も出てきたりもします。
 
なんでしょうね、この中毒性のような、不思議なキモチは。
 
他の何かよいものを見つけようかとも思うし、そのときの自分の気持に従おう。


 

良かったこと

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一緒に出る仲間がいたこと

これが一番大きいです。

 
それぞれが調べたことやオススメをシェアしたり、フォーム矯正に一緒に行ってみたり。
 
何より、何時間も走る練習をする行為自体が楽しいわけではないのに続けられたのは、毎週一緒に走る仲間がいたおかげだなと感じています。
 
ほんとに、数時間走ると決めた日に一人になったときの腰の重さと言ったら。
心が本当に強い人なら一人でも大丈夫なのかもしれないし、一人で走る良さもありますが、練習を続ける必要があるときには、仲間の存在はでかいです。
 
「一緒に走る」のは、約束が自分への強制力にもなるし、楽しさが出てくるので、ほんとにありがたいです。 
 
長距離走ると、ちょっとした異変も積み重なって体に来たりするので、体が無理な日に無理はせず、みんなんで集まって走っても、途中休む日もあれば、先に帰る日もあったりもしました。それぐらいが、ちょうど良かったなと思っています。
 
 

初フルマラソンにおける、ホノルルマラソンの高揚感

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応援の人がいっぱいいるマラソンレースに初めて出場したのですが、応援、本当にありがたいです。初めてのフルマラソンホノルルマラソンで良かった。
 
後半、きつくなってから反応できなくなってしまったけど、、前半は、応援の方々とハイタッチしまくりました。これもエネルギーチャージ。
 
応援の人もいろんな工夫を凝らしてくれていて、見ているだけでも楽しいです。
 
・「苦しいのは気のせいです」と日本語で書かれた看板を持っていたり
・ビッグサイズの手袋をつけてハイタッチしやすくしてくれていたり
・めっちゃ大勢の歓声の声聞こえる方向を見たら静かに3人座ってるだけで、「ん?」と思ったら、スピーカーで歓声を流しているシュールな光景があったり
・マリオのスーパーキノコの絵と「Touch Here」と書いてあって、タッチしたら、ボードの下についているベルが鳴ってスーパーマリオになった気分になったり
 
また、後半は写真を撮る余裕がなくなってきますが、朝日や海のきれいな風景を見られるのも、気持ち良いです。
 
ホノルルマラソンは、時間制限もないし、抽選もなく申し込めば全員出られますし、高揚感を感じながら走れるのも、初心者にとって優しいと思います。
 
 
 

反省

筋トレ不足

分かってはいたけど、一時期やっていたけど、続かなかったやつ。
 
自分で少ししていたのはスクワットはですが、長距離や、短距離ダッシュのトレーニングをすると腹筋背筋も大事さも実感します。足の付根とかも。
 
足への負荷をかけるトレーニングで、少しは筋肉がついているのは感じましたが、やっぱり筋トレはやった方がよさそう。
 
 

エネルギー補給食

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写真が、当日持って走ったものたちなのですが、エネルギー補給については、もう1つ、全部で4つ持っておけばよかったという反省。
 
基本は10キロで1 つ、4時間以上かかる場合は、1時間起きが目安と見てはいたので、目標が5時間の私は、4つ持っておくべきだったのだけれど。
 
持ちすぎても重いし、練習時にエネルギージェルの効果を感じきれてなかったので(長距離でも、30キロ走3回とかしか走ってなかったからだなと思うのですが)、3つでいいやと考えていたら、後半35キロくらいからエネルギー切れになりました。
上で書いたとおり、足がなかなか上がらないのはもちろんのこと、ちょっと下を向くと、頭がくらくらしました。
 
3つしか持たないとしても、3つ目を飲むタイミングが早すぎた。
補給ジェルの味が濃いのと、手がベトベトしやすいので、給水所の手前で飲みたいと思っていて、25キロ過ぎてからタイミングを伺い、27キロ地点で飲んだのですが、もう少し後半に残しておいたほうがよかったなと思いました。後半、エネルギーも味のある水分も、身体が求めまくっているのを感じました。
 
ちなみに、羊羹もよくオススメされているので、スポーツ羊羹を試してみたのですが、美味しいけれど、走りながらは食べにくいし、水が欲しくなるなという感想。
 
 

エストポーチ

これはフルを走ってみてやっとわかったことだったけど、いつも使っていた、大会の参加賞ウエストポーチは擦れました。。
 
本番、写真を撮りながら走りたくなるだろうと思っていたのもあり、スマホを持ちながら走ることを決めていたので、普段からスピードや距離はスマホアプリで測っていたのですが、当日なんと途中でスマホアプリがフリーズしてしまい。
写真を撮る余裕もなくなってきたので、ウエストポーチに入れたのが、いつもと重さが違ってより擦れた原因になったかもしれないです。
 
本番後、数日間は腰がヒリヒリ。
 
アプリがフリーズしなかったとしても、スマホをウエストポーチに入れて同じ重さを腰にぶら下げて走ってみて、よいウエストポーチを見つけておけるとよかったなぁと思いました。
 
 
 

走ってみてのおすすめ紹介

参考書

小出監督が書いた、フルマラソン初心者向けの本。

心拍と足への負荷をかけないと、フルは走れないよという話。

 

2018年まではただゆるゆると走る距離をちょっと伸ばしてみたりしていただけで、特に何かができるようになっている感覚はなかったのですが、心拍と足への負荷を意識してトレーニングを開始してから、体がかなり出来てきたと感じています。

 

この年齢で、自分の身体の成長をこんなに感じられることがあるのか!と感動しました。 

 
練習法も、無理なくちょっとずつ試してみられるので、よいと思います。
 
 

補給食

エネルギー補給食って、走りながら飲む量が少なくて済むように濃縮されているため、味が濃く、濃すぎて正直「うげっ!」となるものもあります。

 

味の好みは人によると思うので、自分に合うものを見つけておくことが必要だと思いますが、少なくとも私にはメダリストは飲みやすかったので、今回走行中に摂取した4種類の補給食を摂ったうちの1つ。

 

お試しセットとはいえ、そこそこ数があるので、私は友人と分け合うことで、いくつか試してみることができてよかったです。

 

 

痛み対策

友人にもらって本番使いました。
 
長距離を走ると、どこかしら痛くなります。
走り方や筋肉の付き方で場所が異なってそうですが、私の場合は、膝、足の付根、腰が長距離でやられてきます。
が、これは、効きすぎて、普段からつけるのは怖いくらい。
 
普段使いにするにはもっと調べた方がよいなと思いつつ、当日をとにかく乗り越えればよいのであれば、あるとないのとで全然違う!!
 
こういうパッチは何種類もあり、他と比べられてはいないですが、やっぱり長距離選手がみんなテーピングやパッチをつけているのは意味があるからなんだなと実感しました。
 
ファイテンシリーズも、評判がよいものがたくさんあり、今回追究しきれなかったけど、もっと試してみたいところ。
 
 

ボディケア 

ストレッチをした週としてない週では、本当に身体の軽さが違うので、ストレッチは本当に大事!

特に、年も年なので、マッサージをしていないと1週間は筋肉痛が残るのですが、、マッサージをしていると、2日後にはかなり軽いです。

 

その際、このボール、よいです。

 

友人に勧められて購入したのですが、セルフマッサージが良すぎて、マッサージのお店に行きたいと思うことがなくなりました。今まで自分では押せなかった箇所も、ボールがあれば押すことができるし、本を読みなら、自分が気持ち良いと思うところをじっくりマッサージできるのがすごい。

 

(テニスボールをほぼ使ったことがないので、他のボールと比較はできてないですが、、)

 

 

擦り傷対策(女性向け)

長距離を走ると、ちょっとの服の擦れがチクチクと積み重なって、擦り傷になります。

 

いつも、一寸法師が針で鬼と戦っている様子が頭に浮かぶのですが、走っているときには全く気づきもしない少しの擦れが、走る終わってシャワーを浴びると、痛くて声をあげてしまう状態になっていることもしばしばです。

 

私がよく擦れるのは、胸の下側と、腰です。

 

擦れが発生する最初のラインは10キロでした。

その際は、いろいろ試したけど合うものがなく、たくさん傷ができながらも、おそらく皮膚が強くなることで乗り越えていました。。

しかし、次のラインが20キロでやってきたので、再度いくつか試し。

 

その中で、上記のスポブラはフルマラソンでも全然擦れず、良かったです!

これによりスポボラの効用を理解しました。

 

 

擦り傷対策のもう一つが、生理カップ

少しでも擦れるものは排除しておきたいので、ナプキンも邪魔です。
 
生理カップだと、つけている感覚がほぼなく、動きやすいので、スポーツによいです。
もっと昔から知ってればよかったぁと思う、2019年の買ってよかったものトップ3に入るもの。
 
それなのに、ケースだけ持って中身を日本に忘れるという失態をした私は、現地の薬局で購入しました。日本だと、まだ薬局に置いてあるのは見たことないですが、ハワイは薬局にあって良かった。。!!(ハワイだと、AmazonもeBayも届くのに時間がかかるみたいですね、、そりゃそうか。)
 
 

場所

ベタですが、皇居はやっぱりよいです。
 
信号もないし、坂道もあるので、走る練習としてもよいし、緑も多いので走っていて気持ち良い。
夜は少し暗いですが、警備員さんもいるので、割と安心して走れます。
 
1週5キロというのも絶妙です。
短すぎても周回が多くなると嫌になってくるし、長すぎても、距離を少しずつ伸ばす練習をしているときに、1週伸ばすハードルが高い。
 
ランナーは多いけど、スタート地点もそれぞれ。
スピードもそれぞれ。
同じ人でも、トレーニングによって、速く走る日もあれば、ゆっくり走る日もあるので、それぞれでよいと思える感じが好きです。
 
 
 
以上、感想とオススメでした〜。