でらぁのーと

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パートナー会議を2年間続けた私の、会議アジェンダと感じていること。

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 「カップル会議」、「夫婦会議」、「ふたり会議」、「夫婦定例」等、呼び方はいろいろですが、今日は下記の結婚直後の記事でも少し触れていた、「パートナーとの話し合い」について、うちでやっていることと具体的な内容についても少し書いてみようと思います。

イメージしやすいように、議事録サンプルも公開してみます。

 

dera-note.hatenablog.com

 

この「パートナーとの会議」について周囲に話すと、同世代(20後半から30前半あたり)は男女ともに、興味を持ってくれる人の割合が増えている気がしています。

パートナーがいない方も、「話し合いができる人と付き合いたい」という声も聞きます。

円満なパートナーシップを築いている方は、形式はどうであれ何かしら話し合いをしているなと思っています。

 

そのため、うちは「実際どんなこと話しているの?」を書いてみます。

何か参考になれば嬉しいです。

 

 

 

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我が家の「定例」の始まり

我が家ではこの「パートナーとの会議」を「定例」と呼び、毎週末に30分〜1時間ほど時間を設けて、2年前から毎週行っています。

 

そもそも私達が「定例」を始めたのは、私が相方と付き合う前に、数人の友人がすでに会議の時間を設けており、その話を聞いて「よさそう!」と感じていたためです。
(いつも、いろんな面白いことを共有してもらえる友人に感謝!!)

 

そのため、付き合った初日の、私から相方へのご提案の一つとして、

「毎週、定例をしませんか?」

と持ちかけたところ、

「何それ、面白そうやしやってみるか。」

と返事をくれました。

 

「パートナーとはちゃんと話し合いができる関係がいい」と思っていたのもあり、この返事自体が、とても嬉しかったのを覚えています。 

※ 後述の定例アジェンダに「嬉しかったこと」があり、初回の定例での「嬉しかったこと」に、「定例を受け入れてくれたこと」という内容が実際に残っています。

 

もう少し説明すると、このとき私はもう一つ、「一緒に住みませんか?」という提案もしたのですが、この2つの提案の理由は同じで、下記です。

  • 付き合うなら、結婚をちゃんと考えたい
  • 年齢も年齢なので、もし「合わない」とわかるなら早い方がいい

 

さらに、「定例」を設けることで、

  • もっと相手の価値観を早く深く理解したい
  • 嫌だと感じていることは言葉にしないとわからないし、一方的にどちらかが我慢をする状況は作りたくない
  • 一緒に解決策を探り合えるようになりたい

と思い、それも説明したうえで、定例を開始することになりました。

 

ちなみに、「定例」と呼び、定例中の言葉もビジネスライクに使うことで、「家庭内ビジネスごっこ」(友人の命名)として楽しんでいる気がしています。

社内結婚のため、社内用語が通じ合うので多用してます。)

 

 

 

定例のアジェンダ

現在の私達は、

 

①基本アジェンダ

②特別アジェンダ

 

の2パターンがあります。

 

①基本アジェンダフォーマットと定例の流れ

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議事録用スプレッドシート

基本項目は下記です。

  • 嬉しかったこと
  • 改善したいこと/迷いどころ
  • 少し嫌だったこと

※定例開始時は、「来週の予定」という項目も設けていたのですが、Googleカレンダーをシェアしていればだいたい分かるので、省くようになりました。 

 

アジェンダシートはシンプルで、Googleスプレッドシートにまとめています。

上に新しい2行を追加して、下にいくと、今までのアジェンダが溜まっている状態。

 

まず、MTGの最初に、上記項目全てについて、それぞれで思いつくだけ黙々と記入。

(書きながら、相手のも見えるので、先に見て笑っていまうこともしばしばあるけれど。)

 

どの項目も、特に2人の関係性に関わらない、仕事や友人関係も含めて書いています。

その方が、何が嬉しいと感じ、何が嫌と感じるのか、価値観がよりわかるため。また、自分たちの関係性以外でも、嬉しいことは分かち合えた方が嬉しいし、困っていることがあるなら助けたい、という理由です。

 

それぞれがスプレットシートに記入後、相手の記入したものを見ながら、感想、反省、質問、改善案について話していき、改善案については、実行できる状態まで決めます(嫌なことと記載していても、内容によっては、今は問題としないと判断し、保留にすることもあります)。

 

定例を始めて(すなわち、付き合い始めて)半年くらいは、ひたすらこの基本アジェンダで定例をしていました。このおかげで、一緒に住み始めてからの生活もかなりスムーズだったと思います。

 

 

①基本アジェンダの具体的な議事録サンプル

「大したことを話し合っているわけではなく、ほんとに日常のことを書き出しているだけだけど、効果あると思っているよ」というのを伝えるために、やや恥ずかしながら、例として結婚式後の内容を公開してみます(みんなの定例の内容も気になる。)。

 

ほんとに議事録まんまの内容なので、駄文ですみません。

 

※ 「→」は、話し合ったあとに記載した内容。

 

私の嬉しかったこと
  • 結婚式お疲れ様でした。結婚式を進めるにあたり、いろいろ一緒に議論しながらできたこと
  • 準備において、お互い苦手と得意とか、こだわり部分がずれていたりすることで、すごい助け合えた感ありますよ
  • 結婚式準備で、私が大事にしたい価値観の部分を、自然にできていてすごいと思いました。結婚してよかったと改めて
  • 結婚式も(引越し後の)家(のインテリア等)も、センスがなんだかんだズレないね
  • (相方の)友達ともちょっと仲良くなれた気がすること
  • 昨日、友達に会っているときに、私が仕事でパツっていたところ、邪魔したくないので帰ってきてと言いにくかったけど、すぐ帰ってきてくれて感動した
  • 仕事で疲れているところ、いつも癒してくれてありがとう。聞いてくれてめちゃ助かってます。。!
  • ポーカーの時間をいっぱいとっていること。ほんとにすごいなぁと思って尊敬&微笑ましいです(時々邪魔してごめんよ)
  • 今日の片付けとか、引出物とか、動き出したら早くて、めちゃ助かります。いろいろ一緒にやってくれるし
  • ゴミ捨てとかいろいろありがとう

 

私の改善したいこと/迷いどころ
  • 最近怒りがちな気がすること
    →イライラポイントはちゃんと定例の議題にあげる
  • 寝たいのか、起きたいのかわからないときにどうするかね
    →一回起きたらそれ以上起こさなくてOK(寝言じゃないと判断できたら)

 

相方の嬉しかったこと
  • 相変わらず圧倒的片付け力あざます
  • 土曜日丸一日自由を許してくれるあたりさすが
  • 結婚式の準備は何からなにまでありがとうございました
  • 妥協せずに最後まで頑張るところはよいと思います
  • ご飯俺の意思を尊重いただきありがとうございます
  • 自分でいらいらしてると思っているときですら、そんなにいらいらしてる感がないのは素晴らしい(ある程度はあるけど全然問題無いレベル)
  • 眠い時に睡眠時間をちゃんと与えてくれてありがとう
  • ポーカーの時間尊重してくれるのもさすがやで

 

相方の改善したいこと/迷いどころ
  • 缶とコップを台所に持っていく
    →缶は残りを捨ててゴミ箱に入れてほしいんやで
  • そろそろ食事制限復活させますか

 

 

こんな感じで、好き放題書いています。

 

言葉を選び過ぎるより、数をいっぱい出そうとしています。

定例の場であれば、ちゃんと説明したり質問したりできるので、変に認識齟齬が生まれることもないし。言葉にこだわるよりは、少しでも嬉しかったことは「嬉しかった!」と伝えてポジティブになりたく、少しでも嫌だったことは、今後のためにシェアしてほしいと思ってます。

 

 

②特別アジェンダ

こちらは特に形式があるわけではないのですが、話し合いたいことがある際に、別切り出しでテーマを立てています。Wunderlistに「定例テーマ」というリストを作り、思いついたときにポイポイ入れて、定例の時間に、重要度、緊急度を見ながらどれがよいか2人でテーマを選んでいます。

 

アジェンダシートは、シンプルに、

  • 議題
  • 議事
  • 決議事項

としています。

あとから見直す用に、「そのテーマを設定した背景」とかもあってもよいかも。

 

最近はもっぱら特別アジェンダが多いですが、 定期的に「①基本アジェンダ」も用いる方が、日常の感謝が溢れ、反省もできるなと思い、1〜3ヶ月に1回は「①基本アジェンダ」を用いています。

 

②特別アジェンダのテーマサンプル

今まで、実際に話し合ったテーマをいくつかピックアップしてみます。

  • 家事分担
  • 旅行計画
  • お金を使う優先順位
  • 我が家のお金の流れの確認&見直し
  • 仕事とは
  • なぜ子どもがほしいのか
  • 理想の「自由時間」とは
  • 住みたい場所

などなど。

 

我々の場合、基本的には、下記3種類に分類できるかと思っています。

  • 締切があるから決めないといけないこと
  • 直近をよりよくするために話し合いたいこと
  • 将来のために価値観を確認しておきたいこと

 

「将来のために価値観を確認しておきたいこと」のテーマに悩む際は、以前もご紹介した下記の2冊、「ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト」と「世帯経営ノート」からピックアップして決めることもあります。 

 

www.3522navi.com

  

 

ただ、「将来のために価値観を確認しておきたいこと」のテーマの中で、特に気になる部分については、結婚前に話し合っておくのが良いと思っています。

 

株式会社すきだよから、「ふたり会議」というサービスも出ているので、アプリでやってみるのも一つですね。

futari-kaigi.com

 

最低限の価値観が合っていれば、他の項目については結婚後により相手を知り、一緒に将来をどう作っていくかを話し合うのにもよいと思います。
(私たちも、入籍前に話し合っておきたい項目は優先順位を決めて話し合いました。)

 

 

  

定例をしていてよいと感じていること

わざわざ定例の時間を設けなくても、日頃から言いにくいことも言い合える関係であれば、特に定例の時間は必要はないかもしれません。

が、個人的には、時間をとって、改まってでないと、話したり考えたりできないことも多いなと思っています。

 

下記、個人的によいと思っていること5点です。 

 

1.感謝を伝えやすい(基本アジェンダ

どんな家庭にしたいかを話し合った際に、『「ありがとう」を大事にしたい』というのがあったのですが、定例を設けることで、1週間を振り返って嬉しかったことを探す時間を確保でき、感謝を文字として伝えることができます。

 

定例を始めたきっかけとしては、「ネガティブなことを受け入れられるか、改善できるかを早めに知りたい」ということが大きかったですが、嬉しかったこと、感謝したいことについての文字が並んでいるのは、単純に嬉しいです。

 

しかも、やってみたら、上記サンプルのように、嫌だったことよりも嬉しかったことの方が毎回圧倒的に多くて、それだけで幸せな気分になります。自分のそのときの気持ちを思い出すのも、相手が嬉しいと思っていたことを見るのも、どちらも多幸感に溢れ、過去のを見返しながら一人でにまにましてしまうこともあります(気持ち悪いですね)。

 

この理由のために、一定日常の喜びポイントが分かった今でも、定期的に基本アジェンダを使います。慣れてくると感謝が減りがちなので、感謝できる人でありたい。

 

 

2.行動の背景を知ることで納得することも

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話さないと、何にも考えずにやってるように見える行動の裏側の価値観がわからず、「むむっ…?」とひっかかることもあります。しかも、そういうのって、定例で1週間を振り返らないとわざわざ確認しなかったりします。

 

ただ、話してみたら、

「そんなつもりはない」

「それならしょうがない」

「確かにそれならそっちの方がよいね!」

となることも多々あります。 

 

気を抜くと、一方的に自分の気になることを相手に押し付けてしまうこともあり反省するのですが、話し合うことで考え方が多角的になります。

定期的に価値観を知り、相手の価値観を大事にしたいと意識し直すことで、接し方が変わってくると感じています。

 

 

3.嫌なことも冷静に改善案まで話し合いやすい(基本アジェンダ

私の場合、嫌なことがあったとき、お互いに時間がない中その場で伝えようとすると、言葉に棘が出てしまったり、ただ「嫌だ!」と伝えるだけになってしまったりすることがあります。

ただ、定例で書くことで、改めて自分自身の気持ちの要因を考える時間ができ、お互いの行動の背景も含めて冷静に伝え合うことができます。

 

「なんで嫌なんだっけ?」

「なんでそうしてしまうのか?」

「お互いが無理せず解決するにはどうするのがよさそうか?」

 

長所は短所、短所は長所なわけで、嫌だと思っているところは相手の好きなところの裏返しだったりするので、相手を変えたいわけではない。けど、不満を溜めるのも嫌だ。そのために、話し合いが必要なんだと思います。

例えば、「気づかないことに気づきなさい」というのは難易度が高いので、役割を変えてみたり、「気づいたとき」を実施タイミングにするのではなく、定期的なTODOとしてカレンダーに入れてみたり。

難易度を下げて、トライしてみて、振り返って、他の方法を更に模索する日々です。

 

 

4.価値観を確認し合える

定例を始めて2年弱ですが、未だに「そうだったの?!」という価値観を知ることもあり、面白いです。

また、「こんなんでいいんだろうか、私」と思っている自分の価値観を正直にオープンにすると、相方に肯定してもらえたりしています。ありがたや。

 

表面的な「こうするのが嫌!」「これが好き!」だけではなくて、その背景にある価値観を知ることで、他の嫌なことや好きなことも想像しやすくなるなと感じています。

 

こんなに身近に異なる考え方や価値観の人がいるので、お互いを理解しようとすることで、ぜひ人生としても活かしていきたいところです。

 

また、話し合いをするたびに、「やっぱりこの人の価値観好きだなぁ」と感じており、仲良し度もアップしているような気がします。

(これは、結婚前に話し合えていたからが大きいかなと思ってはいますが。)

 

 

5.言語化できていなくても手伝ってもらえる 

正直、私は言語化が得意な方ではないと感じています。

心にストンと落ちて言葉になるまで、もやもやしている時間が長いんです。

(このブログを書き始めたきっかけも、もっと言語化する練習をしようと思ったからだったりします。)

 

そのため、言語化できてから話し合うようにすると、すでにもやもやが溜まりすぎていたり、なかなか前に進めなかったりします。

 

だけど、定例という話し合いの場を設けることで、「なんかもやもやしてて…」ということも話しやすく、相方が壁打ち相手になって質問してくれるので、言語化自体が促進されます。

 

これは、パートナーシップに関わることだけでなく、「最近仕事でもやもやしてて…」という内容だったとしても、相手の状況や感情を理解したり、相手の人生を応援するためにはとても有益だなと思っています。

実際、「仕事のもやもや」については、私がもやもやを感じていたときに、相方の方から私のストレスについてという議題を挙げてくれて、とても嬉しかったです。

 

自分がわかっていないことも、相方がいるから言葉にすることができて、自分の理解も深まるって、(言語化については、私が手伝ってもらってばかりですが…)お互いに人生をサポートし合える、目指したいパートナーシップに近づいている感じがしています。

 

まとめ

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以上のように、「パートナーとの定例」は、パートナーとの関係性をよりよくしようと考える際に、メリットがかなり大きいと感じています。

 

わざわざ時間を設けるのは面倒だったり、スケジュールがなかなか合わなかったり、定例を始める前は「行ってしまえば楽しいけど、行く前は腰が重い部活前の中学生」みたいなことになることもありますが、とりあえずまだしばらくは続ける予定です。

 

ただ、私たちももっとよりよいアジェンダや方法があるのではとも思っており、それぞれのパートナーや人生のフェーズでも最適な方法は異なるとも思うので、ぜひ「うちはこうやってるよ!」「こんな内容が良かったよ!」とかあれば、ぜひ伺いたいです!