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子どもの月齢が浅く、会社員でもない私の妊娠中の保活事例

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子どもの保育園を探す「保活」ですが、保活ってとにかく大変そうな印象ありません…?

私も、友人から少し聞いて、漠然と大変そうだと不安になっていました。

具体的な大変さが見えないことによる不安も大きかったと思います。

 

実際にやってみて、「もっと効率よくしてくれ…!」と感じる大変さはたくさんありますが…

私の場合はいろんな制限もあり、思っていたよりもできることは少なかったとも感じました。

 

住んでいる地域や労働状況等よって状況はかなり変わってくると思いますが、神奈川県の保育園激戦区の一つと言われる地域に住むフリーランス(相方は会社員)、出産予定日が11月頭だった私の保活を書いてみます。

 

あくまでも一例ですが、具体的な事例を見ることで、これから保活をされる方の漠然とした不安が少しでも消えるといいなぁと思っております。

(相変わらず長いので、気になるところだけ見ていただければと思います…!)

 

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まずは市役所の相談窓口で情報収集

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まずは、妊娠中期に入り、体調も少し安定してからのタイミングで(6ヶ月頃)、電話で予約のうえ市の保活相談窓口に行きました。

 

市によって、本当に事情が異なります。

点数の基準も、市のWebサイトに上がっている資料だけでは、私は理解できませんでした(思っていたのと異なる算出方法でした)。

 

保活相談窓口に行ってみると、1時間ほどかけてかなり丁寧に相談に乗ってくださり、下記のような概要を掴むとともに、思った以上にいろんな情報がまとめられ公開されていることがわかって、その後の見通しが一気に立ちました。

 

  • 保活のスケジュールイメージ
    認可は次年度4月からの情報が10月に公開、11月中旬締め切り。
    11月頭出産予定の私は、0歳4月を検討するなら、産まれてから考えている余裕はない。

  • 認可の我が家の点数は何点か
    基本的に、申込み時の夫婦の労働状況と、その他預けないといけない特別な事情があるかで決まります。
    夫婦間の低い方をとる項目や、優先ポイントは小数点的な扱いにしかならないことなどが判明。

  • 他に制約条件はあるか
    うちは0歳4月頭時点でまだ生後4ヶ月目予定のために、受け入れ可能な認可保育園は全体の2割程度。

  • 認可と認可外の違い
    運営形態や基準など。
    我が家の場合に、それぞれの保育料がいくらくらいになりそうかの目安も知れました。

  • 認可保育の一覧
    受入月齢、住所などの基本情報に加えて、園庭のありなし、おむつの持ち帰り等、保護者が気になりそうなことが一覧でまとまっているページも。

  • 前年の各認可保育園の最低合格点数
    我が家の条件で、通える、かつ、入れそうなところを一緒にピックアップしてくれました。
    ただし、コロナ禍で動きがイレギュラーなようで、前年度の点数が翌年度と似るかどうかは不明とのこと。
    ※ これは公開していない地域もある模様

 

私がフリーランスで申込み開始時期(出産前後)には働いていない状態、相方は会社員という我が家の場合は、結論として下記が判明しました。

 

  • 認可に入れるなら、0歳4月。1歳4月まで待つと、どこにも入れない可能性が高い。
    ただし、0歳4月で入れる認可に預けて、その間に点数を上げ、0歳5月以降の転園などによる空きを狙って申し込みを出し続けたり、0歳中に認可外に預けて点数を上げ、翌春申込みでの1歳4月での転園を狙うことはできるかも。

  • 出産前から0歳4月で預けたいかどうかの判断が難しい場合は、4月の1次募集(10月〜11月の出産前後のタイミング)での申込みは見送って、4月分の2次募集(入園2ヶ月前の2月の判断でよい)で空いているところを狙うか、空きがあれば行われる0歳5月や6月の毎月の追加募集(1ヶ月前に申込み)を狙っても入れるところはありそう(ただし、7月以降は難しそう)。

  • 認可に預けるよりも認可外の方が保育料が安い。
    認可の保育料は、その家庭が収めている住民税の額で決定するけれど、ほぼ私の収入がなく夫の収入のみの状態でも認可は保育料が高かった(認可外は、基本的に、一律固定金額が、認可の金額を超えない範囲での設定となっていた)。
    東京だと、認可外がかなり高いために、なんとか認可に入れようとしている方が多い印象だったので、認可外の方が安いのは驚きでした。

  • 認可外なら、1歳4月で預けられるところもおそらくあるはず。
    ただし、入園基準も園によって異なるうえ、市では情報を扱っていないため、各園に問い合わせが必要。

 

この市での相談に行くことで、成約条件や相場感が明確になったので、月齢が浅くても通えて、私の点数でも入園の可能性がある近くの認可保育園と、通える範囲の認可外保育園をまずリスト化しました。

 

この時点で、月齢と点数のために、0歳4月でほぼ確実に入れる認可は2園(5月6月入園の可能性があるかもしれないも含めても5園、2歳までの小規模保育も合わせると+2園)、通える場所にある認可外が4園でした。

 

 

 

保育園選びの優先順位を検討

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働き方やパートナー間での育児分担などで、リスト化した保育園の見るべき観点や見学の順番が変わってくると思うので、パートナーと話し合ったうえで、なんとなくでも優先順位をイメージしておけるといいかなと思います。

ただ、正直もっと情報を集めないと、自分の中の優先順位を整理はしきれませんでした。

 

よくある検討項目として挙げられるのは、例えば下記があるかなと思います。

  • 入園時期
  • 立地
  • 保育料
  • 設備・環境
  • 保育内容
  • 職員の雰囲気
  • 利用日・時間
  • 保護者の負担(日々の連絡、参加行事、持ち物、作るもの等)
  • 入園可能性

 

ただ、見学をしながら、情報を集めていく中で、他にも大事になってくる点も出てくるかなと。

 

個人的には、月齢が浅い子どもを預ける場合は、母乳・ミルクの対応と離乳食の対応は大事だと思いました。

特に、まだ産まれてもないうちや、月齢が浅いうちに申し込みをしないといけない場合、母乳とミルクの両方対応してくれるところでないと、子どもがどちらかしか難しい場合も十分ありえます。

「ミルクしか受け付けないから、この指定のミルクを飲めるようにしておいてください」

というところもあれば、

「搾乳したものを冷凍して持ってきていただければ母乳も対応します」

というところもありました。

 

また、離乳食は、子どもが食べられるかテスト済みのものを日々保育園に連携しながら個別対応してくれるところもあれば、離乳食期間は家から離乳食を持参(市販のベビーフードでも可)、離乳食でなくなってからも、まだ食べたことのない食品があるかどうかを保護者が日々献立を見てチェックして、食べられない日はお弁当持参という保育園もありました。

 

ひとまずこれらの項目を出しておき、見学や質問を通して、各園の項目評価をしていきました。

 

 

 

実際に各園の見学をする

見学の準備

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初めての保活だと、そもそも「どんなことを気にして見学するのかわからない…!」という状況も多いと思います。

そんな中、私は下記のテンプレにかなり助けられました!

 

必ずしも全部埋める必要はないと思いますが、上記テンプレを見ることで、自分が特に聞いておきたい項目を吟味することもできるかなと。

 

また、うちの市の認可保育園は、一覧で情報がかなりまとまっていたので、上記テンプレも一定先に埋めることができました。

さらに、事前に各保育園のWebサイトを見ておくと、より埋められる項目が多かったり、こだわりがわかることで、より質問を思いついたりもしました。

 

 

見学手順

基本は、各園に電話をして見学アポをとり、見学のときにまとめて質問をさせてもらう形でした。

 

よく推奨されているスケジュールだと、4月から情報収集して、その後春から夏にかけて見学することが多いようですが、出産時期や仕事状況、体調によっても見学に動ける時期もそれぞれですし、あまり気にせず電話をしてみていいのかなという印象です。

ただ、人気の保育園は、電話をしても1,2ヶ月先まで見学予約が埋まっているということもあるようなので、動けるときに早めに連絡をしておくのがいいかもしれません(コロナ禍で、見学時期が限定されていたために起こったことかもしれないですが)。

見学の時期が、申込みの時期に合わせて保育園側で決まっていることもありましたが、いずれにせよ見学アポを取るつもりの電話中で案内してくれました。

 

見学自体は、集団での見学のところもあれば、1対1のところもあり、また、最初に一通り説明をしてくれる保育園もあれば、いきなり質疑応答のみの保育園もありました。

(ほとんどは1対1対応だったので、保育園も大変ですね…。)

 

 

コロナで見学できない場合は

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私の保活時期は、コロナ禍で緊急事態宣言が出たために見学が中止になった期間があったり、電話での質疑対応になったところもありました(結果的に、その後見学が再開になり、見たい保育園は全部見ることができたのですが)。

 

その際、先輩ママから、

「保育園の送り迎えのラッシュ時間に、保育園の側を歩いてみるのがいいよ」

とアドバイスをいただきました。

園、保護者、子どもの雰囲気をつかめるのと、実際にその時間に歩いて保育園に行くことで通園のイメージを持つこともできるためです。

また、通園時の交通状況なども知ることができます。

 

正直、コロナ第5波により、病床逼迫、医療崩壊などもあったため、ピーク時は保活をストップしたものの、少し落ち着いてからも見学を開始するかどうかはかなり迷いました…。

けれど、ちょうど保活の時期に、下記の保育園児の死亡ニュースなどもあり、コロナでの制約条件がある中だったとしても、子どもの命を預ける場所である認識をしっかりもって選ばなければと、改めて痛感しました…。

news.mynavi.jp

 

 

 

 

 

認可外保育園の保活

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地域によって異なるかもしれませんが、私の住んでいる地域では、認可外保育園として下記3種類がありました。

 

  • 市の認定型保育園
  • 企業主導型保育園
  • その他

 

企業主導型は、企業が主体となって国とともに運営している施設で、認可のように市の管轄ではなく、国の基準を満たしている必要があります。

さらに、企業主導型には地域枠と企業枠があり、父または母のいずれかが会社員の場合に、その会社と提携できれば企業枠、そうでなくても、地域枠への応募が可能です。

 

そして、私が特に認可外を見学する際に気にしたのは下記の項目です。

  • 選考基準
  • 入れそうな時期
  • (企業型の場合)企業提携の条件と方法
  • 認可外として運営している理由

 

私の場合は、少なくとも産まれる前の見学をしている時点では、必ずしも早くから赤ちゃんを預けたいわけでもなかったので、認可外が最遅いつからなら入れる可能性があるのか、認可外と認可の違いを自分がどう感じるのかが、見学にあたる重要な情報でした。

 

認可保育園であるためには、保育士の数や面積など、いくつか条件があり、その条件を満たしていないけれど、認可外の保育園として成立する条件は満たしている状態の保育園が認可外の保育園になります。

ただ、周囲のパパママさんは認可に入れたがっている方が多い印象だったので、なんとなく「認可の方がいいのかな?」と思っていたのですが、こだわりを持って認可外で運営している保育園もあったり、自分があまり気にしない認可条件を1つ満たしていない等であれば、問題ないように感じ、「認可外で運営している理由」も聞くようにしました。

 

選考基準

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私が見学した中では、申し込み先着順のところもあれば、独自の点数基準で認可のように選別するところ、面接でその家庭における保育の必要度を定性的に判断するところ等がありそうでした。


また、月齢が浅い場合、申込み先着順にも2種類ありました。

月齢に関係なく、申し込みしたい年度の前年度の募集期間中に先に申し込みをすれば、月齢を満たす月の入園を確保してくれるところもあれば、4月時点で月齢が足りない場合は月齢を満たす月の1ヶ月前の年度途中にしか申し込みできず、申し込み可能になった月にはすでに埋まっている可能性が高い保育園もありました。

 

入れそうな時期

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認可外でも、人気なところは前年9月の申し込み開始月にすでに埋まってしまうことがあったり、年中いっぱいにはならないために、いつでも入れるところもありました。

そのため、こだわらなければ、どこかに預けて働くこと自体は可能とわかりました。

 

とはいえ、個人的にはいつでも入れる園の印象はあまりよくなかったので…やはりパパママさんが何かしら気になる点があるために、人気がない場合が多いのかなぁと思ったりもしました。



(企業型の場合)企業提携の条件と方法

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基本的に、企業提携ができると保育料が安くなる(1〜1.5万/月 ちょっと下がる印象)ので、提携できた方がパパママとしてはありがたいところだと思います。

また、企業型の保育園の場合、企業枠と地域枠の割合が約半分と決まっており、誰でも入れる地域枠は埋まりやすいものの、企業枠は企業が契約をしてくれる必要があるため、比較的入りやすいというメリットもあります。

 

基本的には、厚生年金を払っていれば払っているはずの、「子ども・子育て拠出金」を払っていて、かつ、企業が契約書にサインをしてくれればOKというのが条件のようです。

 

少なくとも私が見学をした保育園では、契約にあたって勤めている会社に費用負担が発生することはなかったのですが、提携していると表に出る(広報に載る)のを避けたい、社員の平等性を確保したい等で、提携をしない会社も多々あるようです。

 

 

認可外として運営している理由

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見学に対応してくださる方は、園長先生だったり、運営の方だったりと、一保育士さんではないことばかりでしたが、そこまで明確に答えが返ってくることはまれではありました。

あった答えとしては、下記がありました。

 

  • 駅チカという場所の都合上、必要面積を確保しきれていない
  • 地元企業を応援するために、敢えて企業提携型を選択している(企業枠に入れるのは、地元企業で働くパパママさんのみ)
  • 新しくできたばかりの保育園で、早く開園するために認可外を選択したが、近いうちに認可の保育園を目指している

 

ちなみに、元々私が持っていた「認可の方がよいのでは?」という偏見は、実際に見学に行って私が感じた感覚ベースでいうと、特になくなりました。

認可、認可外という枠を外して、自分の優先順位に合う保育園を選択できればいいのかなと。

 

 

 

最終的に決めた保育園と優先したこと

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情報収集・見学をした結果、出産予定日の1ヶ月と少し前の9月末に、翌年度の認可外の企業型保育園への申込みを完了しました。

申込み先着順の保育園で、ギリギリのタイミングでした。

受入月齢は8ヶ月からのため、2022年の7,8月辺りからの保育園開始になります。

 

見学を通しても、優先順位が明確についたかというとやや怪しくはありますが、振り返ると下記の順だったのかなぁと思います。

 

  1. 入園可能性(最低限の条件)
  2. 職員の雰囲気
  3. 入園時期
  4. 保育料
  5. 設備・環境
  6. 保護者の負担(日々の連絡、参加行事、持ち物、作るもの等)
  7. 保育内容
  8. 立地
  9. 利用日・時間

 

とはいえ、結果として妥協したのは立地くらい(家から1キロほどで、自転車に乗れない0歳のうちは歩くと思うと少し距離がある←おんぶで自転車は可能ですが)で、他はかなり満足な条件の保育園に申込みできました。

 

実際に通ってみて、今は大満足です。
企業主導型で保育料も抑えられるし、こだわりの給食で離乳食対応もしてくれるし、ミルクor母乳どちらでも対応可、保護者負担はかなり少なく(連絡帳アプリ、行事ほぼなし、追加料金なしでオムツは保育園支給・持ち帰りなし)、時間もフレキシブル(7:30-19:00で各月で時間指定、ずらしたい日がある場合などは相談可能)、小規模の縦割りで他の学年の子とも関われるなど。

気になりどころは、小規模保育園なので、大きくなったら身体を動かすのが物足りなくなりそうなのと、3歳以降に入れる保育園or幼稚園などがあるかです。

 

 

月齢については、4月時点で6ヶ月を超えていれば選択肢もかなり増えるので、10月以降3月までの産まれの保活の不利さはなんとかしてほしいところですね…。

特に、早生まれだと、0歳4月はほぼ諦めるしかなくなり、1歳4月では入れる園がない状態になるために、いろんな妥協が発生している方も多いのではと思います。

ただ、逆に4月や5月生まれでなるべく早く預けたい場合も途中入園は難易度が上がるので、事情次第ですね…。

 

 

 

おわりに

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以上、私の保活の様子でした。

 

産まれる前に、いつから子どもを預けたいかを決めるって大変だなぁと思います。

実際に子どもが産まれてみたら、もっと一緒にいて成長を見届けたいと思うかもしれないし、子どものために、または、自分が耐えられなくなって働きたいと思うかもしれない。

正直、産後2ヶ月の今もまだ、「本当に7、8ヶ月のタイミングで預けるの…?」という気持ちです。

 

選り好みしなければ、預ける場所があるだけでもありがたいことなのかなとは思うんですけどね。

子どもの命を預けるとなるとやはり一定選びたいし、3歳までに脳の80%が出来上がると思うとよい環境を選びたいと思うのも当たり前かなと。

 

また、想像していた以上に保育料も高くてびっくりでした…。

今まで、こんな高額の毎月の出費ってそうそうなかったですしね…。

家賃かよって言いたくなる金額も見ましたしね…。

2歳までの保育料無償化を強く望みます。

 

これから保活をされる方が、少しでもイメージが膨らんで、不安が軽減されていれば嬉しい限りです。