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新卒で海外事業立上げを経験したのち、29歳にして始めて日本で働いてみて感じていること5つ

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めちゃお久しぶり投稿ですが。
 
新卒から4年半、フィリピン・セブ島で教育事業の立ち上げをしたのち、
2017年12月から、日本の人材業界の大企業で働き始めました。
 
29歳にして初めて日本で働いているわけなので、
転職してすぐは、「日本でちゃんとやっていけてる?」と
友人が多々声をかけてくれていました。
が、お陰様で新しいことがいっぱいすぎる、刺激的な日々を送っています。
 
国も文化も、会社の規模も、業界も業種も、働き方や仕事の進め方も、
いろんなことが大きく異なります。
そのため、今回は転職して感じている違い5つについて、まとめてみたいと思います。
 
 

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※今の会社も、一定特殊な文化がある会社だとは思うので、
 単純に、日本と海外の比較とはならないと思いますが、
 一応下記に比較のための前職と現職の基本情報。
【基本情報メモ】
■前職
・国:フィリピン
・事業領域:教育
・人数:0→80人
・ポジション:管理部門マネージャー&CEOアシスタント
      (「攻め」以外の何でも屋的なおしごと)
 
■今
・国:日本
・事業領域:人材
・人数:3,000人超(仕事上の社内関係者:10人、外部:約30人)
・ポジション:営業チームリーダー(戦略を考えるお仕事)

 

 
 
 

1.フレームワークと用語の力

これはすごいです。フレームワークの力。用語の力。
 
今、社内に用語がたくさんあります。
 
もちろん、社員の人数が増えると、認識齟齬が起こりやすくなるので、
それを防ぐためという側面もあると思うのですが、
今回感じているのはそういうことだけではなくて。
 
考えるためのフレームワークとして、また、文化として、
社内に浸透していることに感嘆しています。
 
フレームワークにおいては、
今まで、自分で考えて作っていくことがほとんどだったので、
体当たりでやりながら考えることがほとんどだったのですが、
今は、用語のおかげで考えるのが早くなるし、
みんなの考えの深さが一定まで揃っているため
他部署との話もスムーズだと思っています。
 
また、社内でよく使われる用語があるために、
それが作りたい文化を生んでいます。
 
例えば、「フィジビリ」という用語。
施策があるときに、
「試しに数%のクライアントに対してだけやってみよう」という場合、
「とりあえずフィジビリしてみよう」という風に使いますが、
こういう言葉が浸透しているおかげで、
「試しにどんどんやってみる文化」が根付いていると感じています。
 
これを作って浸透させた人、ほんとすごい。
 
自分で全部を作っていたときには、
(もちろん、本を読んで勉強するなどはあるものの)
そこまでの深さをいつも考えられていなかったし、
そこまでの社内文化にそったフレームワークを作れてなかったなぁと。
 
 改めて、言葉の力に驚いています。
 
 

2.役割分担

これは、会社の大きさで
それぞれにやりやすさがあるなぁと感じています。
 

■前職

  • 部署あたり日本人1人(私の場合、管理部門に一人)みたいな状況だったため、
    社内の役割分担や責任範囲がかなり明確
  • プレイングマネージャー的なポジションだったので、
    調整業務やマネージメントとで日々追われる
    ※基本的に自分で手を動かす仕事は業後
  • 基本的には自分(とチームメンバー)で決められる(決めるしかない)
    →なんだかんだ、一人で進められる仕事が多かったんだなぁと感じています。
  • 会社全体を俯瞰的に、かなりの粒度で理解できるので、他部署との業務も進めやすい
 

■今

  • 複雑で曖昧なものをなんとか細かく切り分け、
    他の人とも密接に関わりながらも、
    1人がフォーカスするポイントが絞られており、深く考えられる
    (こんなに考えることに集中していいんだ!という感動)
  • 切り出しがうまい
    (アドミン機能、ツール作成、エンジニア、競合や世の中の動きを追う人等まで、別部署や別会社に切り出されている)
  • 各役割に対して、プロフェッショナルがおり、部署関係なく相談しやすい
  • 部署の壁は大きい
    →隣の部署で何が起こっているかをキャッチアップするのは困難
    (聞けば教えてくれる)
 
会社が大きくなると、こういう風に役割を分けていくのかぁと、
まじまじと勉強になります。
 
 

3.関わる人が多い

今の仕事になって、通常業務内で関わる人がかなり増えています。
 
これには、よく言われる通り、
やっぱりメリット、デメリットがあります。
 
■メリット:
協力を仰げる人、相談できる人、一緒に考えられる人が多い
 
■デメリット
合意形成に時間がかかる
  ・伝える事自体(伝えるべき人数や、ポジションが多いため)
  ・齟齬がないよう、明確なアウトプットが必要
 
 
今まで、CEOがすぐ近くにいて、
口頭決済でなんでも進められていたものが、
当然ですが、大企業ではそうはいかないんだなと。
 
合意形成とか、発注決済とか、
今まで使わなかった頻出単語が増えました。
 
今、合意形成には苦労しているところではあるのですが、
アウトプットがきれいにできるのは、頭がすっきりすることだと思うので、
小さい会社でも一定できた方がよいことだなと感じています。
もっと、アウトプット力をあげたい。
 
ただ、ポジション上の問題もありますが、
日常の関係者以外の外部の新しい人との関わりはぐっと減ってしまったため、
 社内に篭りきらないように意識しなければと感じます。
 
 

4.細かい数字

今の会社で始めてMTGに出た際、数字の量に驚きました。
 
KGI、KPIという言葉はもともと使っていましたが、
役割分担された業務の中で、それぞれに対するKPIとPIの量。
さらにその分析のためにさらに出てくる指標の量。
 
それだけ普段から数字をたくさんとってそれをちゃんと管理&分析しているのを見て、
「これだけ地頭のよい人たちが、こんなに細かく数字見て考えていたら、
そりゃ結果がよくなるわー」
と思ったのを覚えています。
 
人数が増えると、ただ前に進めるだけでなく、
こんなことまでできるようになるんだなぁと、
工数の使い方について、会社が大きくなる過程を想像しました。
 
 

5.公私分離

これ、働きだしてすぐは、私にとってかなり大きいことでした。
 
今まで、労働時間の計測や制限がなく、
自分のPCを使って仕事をする環境だったため、
  • 労働時間が測られ、制限があること、
  • PCが仕事とプライベートで分離されること
    (かつ、クラウドサービスで連携させることもできないこと)
を窮屈に感じました。
 
仕事と、勉強と、遊びってわけなきゃなんだなぁと。
(会社で勉強してたら、それも労働時間カウントされちゃって
 働きたいときに働けなくなるから、どっか別の場所で勉強しなきゃ、と)
そして、今まで一緒になってたんだなぁ、わたし、と。
 
今は、上場企業で、かつ、個人情報を扱う会社なので、
必要なことなのは理解しているのですが。
 
さらに、フレックスタイムだったり、
リモートワークや副業が進んでいたりと、
いろんな働き方が認められている環境だとは思いますし、
仕事内容によってはもっと自由な方もいらっしゃいます。
 
また、勉強っていう点だと、会社の研修にはびっくりしました!
豊富で、かつ、めちゃめちゃ勉強になり、
こんなことを会社でやってくれるんだなぁという感動。
 
また、周りにも学習欲が高い人が多く、刺激的で、
学んだことを活かしやすい場所だなと感じています。
 
 
 
以上、感じている大きな違い5つでした!
 
 よく言われていることも多いですが、
自分がちゃんと実感しているうちに言語化しておきました。