でらぁのーと

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離乳食開始前知識:4種類の流派と5ヶ月で補完食を始めたうちの話(離乳食シリーズ1/3)

ずっと書こうと思って書けていなかった離乳食のお話。

また長文になったので、3つに分けます。3連続シリーズ第一弾です。

 

子どもが生後3,4ヶ月ころになると、初めての離乳食が壮大なるプロジェクトとしてぼんやりと頭を占めるようになり、離乳食について調べることがありすぎて、不安になっていました。

「そもそも離乳食って何するの?」

「"●回食"って言葉があるらしい」

「なんか道具も揃える必要があるみたいだな…」

という状態。

 

これから離乳食を始められる方向けに、私が調べた限り&やってみた経験から、まとめてみます。

正直、知らなくても問題ないことも多々あると思うのですが、私はできるかぎり自分で子どものためによいと思う方法を選択したい、納得感を持ちたいと思いながら、情報集収していたので、同じような方がいた場合、少しでも不安が和らいだり、調べる手間が減ることを願いながら書いてみます。

本、Twitterのママアカウント、市の栄養士さんや助産師さん、歯科衛生士さん、友人ママなどからたくさん教えてもらいました。

 

 

とはいえ、いろんな流派があるようので、合うものを見つけたり、よいところを取り入れたりしながら、ぜひ無理せず進めてください!

 

第一弾の今回は、いろいろと存在する流派のお話。

第二弾、第三弾の気になるところから読んでいただいても問題ないです。

 

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離乳食と補完食

最近は、補完食の考え方を取り入れたものが多くなってきているようです。

「補完食」とは、WHO(世界保健機関)が「離乳食」に代わる言葉として提唱した、母乳だけでは足りなくなる栄養を補うための食事のこと。

「離乳食」とは、「乳を離れる」と書くように、母乳やミルクを減らして行くための食べ物という考え方ですが、「補完食」とは、特に母乳やミルクは減らすことなく、母乳やミルクでは足りなくなる栄養を食べ物から取り入れるという考え方です。
補完食も、結果的には、ご飯で満たされることにより母乳やミルクは減ることがほとんどだと思いますが、減らす意識を持たなくてよいというところが違いだと思っています。

 

補完食とは何かを理解するには、こちらの本がわかりやすいです。

 

もう少し手軽に知りたい方は、教えてドクターの補完食のページも概要がつかめます。

 

ちなみに、進め方としては、離乳食も補完食もどちらもかぶる部分も多いですし、離乳食という言葉がメジャーすぎて、「離乳食」という言葉が「補完食」の意味を含んで使っている場合も多そうです。

 

不足しやすい栄養素(鉄、ビタミンA、ビタミンD等)を把握しておいて、意識して摂取していけば、補完食と言えそうです。

 

ちなみに、従来の離乳食では初期はNGとして後回しにされていた栄養素を、早めから摂取していく形で、食べさせるものの順番については、離乳食よりも自由度が高いと言えます。

アレルギーの可能性がある食べ物は後回しにされていましたが、アレルギー観点からも、遅らせない方がよいという研究結果が増えてきているという背景もあります。そのため、不足しやすい栄養素が含まれる卵や赤みの肉魚も、食べること自体に慣れてくる補完食開始3週目くらいから取り入れてOKとなっています。

 

そして、私が調べた限り、一番最初に食べさせるものでざっくり4種類の離乳食・補完食の流派ありそうだったので、下記に並べてみます。

(どれも考え方はダブっている部分は多いです)

 

1.離乳食:10倍がゆ(今までの割と王道)

写真はイメージです

今売られているほとんどの離乳食本が、10倍がゆからスタートするように書かれていると思います。

 
炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルのバランスは厚生労働相のものに従っているのが多そう。

公的機関も補完食の考え方は取り入れてきてそうですが、実はたしか昭和から?「10倍がゆ」からスタートという言葉は公的機関からも消えているのだとか。
 
王道の進め方としては、下記の本が参考になりました。
 

レパートリーを知りたいときに

 
それぞれの食材の目安を知りたいときに

 
各食材の調理法やレシピなどは、やはり通常の離乳食が一番情報が多く、補完食で進める場合も参考になることはたくさんあります。
 
 

2.補完食:5倍がゆ

写真はイメージです
補完食では、母乳やミルクより栄養の薄いものはあげないことを推奨しているため、10倍がゆではなく、5倍がゆからスタートが、一例としておすすめされています。理由としては、赤ちゃんの胃の大きさは限られているので、水分を取りすぎると摂取する母乳やミルクの量が減り、栄養が減ってしまうからです。
とはいえ、固形物の摂取が初めてのため、様子見のために最初の数日だけ、10倍、8倍がゆをトライすることもあるようです。
 
上で紹介したこちらの本にも、最初の30日分は筆者の方が実際にお子さんにあげた、具体的な食材と量が載っています。この方は8倍がゆからスタートし、2週間強で5倍がゆに移行していました。
 
上記は考え方がメインの本ですが、レシピとしてはこちらが多いです。
 
さらに詳細は、本ではないですが、この方のnoteが非常に参考になりました。
note.com
 
 
 

3.タンパク質リッチ:鶏ガラスープから

写真はイメージです(by Lisa Redfern from Pixabay 
補完食の考え方から、タンパク質と脂質が不足しやすいとのことで、タンパク質を一番意識するのがこちらの流派だと思っています。
ただ、必要なタンパク質として記載がある数字は、「赤ちゃんのための補完食」の本に載っている栄養バランスとそんなに変わらなそうではあるので、何から始めるかの違いかなと、私は理解しています。

 
母乳はよい脂質も50%近く含んでいるので、脂質を摂取することも大事とのこと。
これを試した方は、「パクパク食いついた!」という感想の方が多い印象でした。
 
 

4.BLW(赤ちゃん主導の離乳食):なんでもOK

写真はイメージです
こちらは少し勇気のいる流派ですが、赤ちゃんのためにわざわざピューレ状のものを準備したりせず、いきなり大人と同じものをあげるという方法。
手づかみ食べが大事で、最初は食べれなくてOK。従来、手づかみ食べは9ヶ月頃から始めるよう推奨されていますが、BLWでは最初から手づかみ食べというわけです。
食べられないうちは母乳で栄養がとれているから、しゃぶっていればよいとの主張。
食べ物が大きすぎておえっとなるのは、嗚咽反射がうまく働いている証拠なので気にせず。

 
BLWも補完食の考え方のようで、子供のものを何も作らなくてよいと言われてはいますが、さすがに大人のものは味が濃すぎるし、硬すぎると食べられず「結局栄養が不足するのでは…?」と私の理解では思ってもしまいました。
 
 

私が実際に行ったのは

基本は補完食の考え方メインで、5倍がゆの項目でご紹介した2冊とnoteを非常に参考にして進めました。
さらに、BLWの考え方も一部は納得したので、取り入れやすいところとして、手づかみ食べは割と早くに始めています(通常9ヶ月のところ、うちはたしか7ヶ月くらいから)。また、少し大きめのものや骨付き肉を1歳前から食べるなどもしました。大きいものを、前歯を使ってしっかりかじり取るというのは、口腔発達の観点でも良さそうです。
 
具体的には、5ヶ月になる直前に、8倍がゆから開始しました。
開始が少し早かった理由は下記。
  • 息子の発達が割と早めで準備万端の様子だった
  • 開始直後にゴールデンウィークがあって、新しい食材を試しにくそうだった(新しい食材は、アレルギーに備えて小児科が開いている時間推奨)
  • 7ヶ月から保育園入園予定で、それまでになるべく多く食材を試しておきたかった
 
超初期だけですが、実際に私が進めた食材の順番を貼っておいてみます。

うちが進めた食材順と理由



補完食の本と、食品データベースを元に、保育園に入るまでの2ヶ月間は栄養計算をしていたので、これについてもそのうち学びをまとめたい…!

※ やったことチラ見せ(ひとまず、鉄分とビタミンDは普通にやってると基本不足する)

「はじめての補完食」記載の必要量ベース(私の母乳が平均的な栄養量とした場合)

 

他、離乳食、補完食周りで参考になった情報について、次のブログにまとめます。

dera-note.com